100ぴきブーちゃん

「これはもう、フロックでも、何でもない!」

1997年の日本ダービーで、大西騎手を背にサニーブライアン皐月賞に続いて二冠目を手にした際の実況である。

二冠馬、といえば、十分に一流の成績であることは言うまでもない。
ディープインパクトナリタブライアンシンボリルドルフといった三冠馬はもちろんのこと、その他、トウカイテイオーセイウンスカイ、現在も活躍中のゴールドシップなどがこれにあたる。

「フロック」という言葉がある。
フロックとは「幸運」「まぐれ勝ち」という意味である。
いかにも、勝者が悪いような口ぶりだが、こういった評価は、「前評判」に左右されることが大きく、当然1番人気の勝利であれば「順当勝ち」なわけで、観衆の予想を覆し、大穴を開けたからこそそう呼ばれるともいえる。

つまるところ、「フロック」とは、「周りの見る目がなかった」、そういうことだったと思わざるを得ない。

むしろ、人々の予想を覆し、驚かせて勝つ、強さの証である。



無駄話が過ぎた。

洲崎西が第100回を迎えたそうだ。

そんなことは、といっては失礼だが、いわば本命、順当勝ち、やっていれば当然である。

ボボボーボ・ボーボボも100話は越えている。


で、ライブもやるそうだ。単独ライブを。

シーサイドライブフェスもやっているので、この番組のファンの数を思えば、分からなくもない。「単独」ということには驚きではあったが。

植木さん、シーサイドライブフェスに「りめいく!」をどうか。


さて、最たる驚きはアニメ化である。

前例がないということもあるし、ラジオからアニメへの進出は、似てるようで大きく違うものであり、アニメによる魅力もあろうが、削がれるラジオの魅力もあろう。

なんというか、馬柱を見ていて、芝からダートに路線変更した馬を見つけた気分である。

それぐらい、アニメをラジオには、違いがあるのではないかと思っている。が、個人的には、期待している。
驚かせるだけでなく、そしてなお成功すると期待している。

イベントを見る前は、洲崎西は、これからゆるやかな凋落の一途なのではと思っていた。
しかし、イベントを見て驚かされた、自分には「見る目がなかった」と実感した。
これから、また注目しようと改めたいい機会になった。

イベント後に確認したら、ココロノアイ(ちなみに、2枠4番である)を本命にしたオークスの馬券はみんな外れていたが、イベントの興奮で、もはやどうでもよくなっていた。

先駆者を一飲みにするような爆発力を持った、他の追随を許さぬ、ワンアンドオンリーなこのラジオ、果たしてどこまで行き、どこまで人を驚かせるのか、穴を開けるのか、楽しみでならない。

さて、ワンアンドオンリーといえば、昨年の日本ダービー勝馬。そして今日は日本ダービー。本命をタンタアレグリアに決めたところで、筆を置くことにしよう。